給付時のメリット

ここでは『給付時』のメリットについて説明していきます。『給付時』ってどういう事?と思われるかもしれませんが、簡単に言えば「(原則)60歳以降に年金を貰う時」のメリットという事になります。

確定拠出年金』の貰い方は大きく分けて3つあり、「まとめて貰う(一時金)」、「分割して貰う(年金型)」、「一時金と年金型のミックス」があります。ここでも当然『減税』のメリットがありますので、それぞれ説明していきます。

ここでの『減税』は、『拠出時』のメリットでもお話した「所得控除」になりますので、「所得控除」ってなんだったっけ?という方は、再度拠出時』のメリットのページをご覧下さい。

「まとめて貰う(一時金)」の場合

「一時金」として貰う場合、税金の扱いは「退職所得」となります。「退職所得」には「退職所得控除」と言われるとても大きな控除があります。

例えば、22歳~60歳まで働いた方の場合(大卒後、定年まで働いた場合)、2,060万円も控除されるようになるんです。

計算式は、勤続年数が20年以上⇒「800万円+70万円×(勤続年数-20年)」、勤続年数が20年以下⇒「40万円×勤続年数(2年以下は80万円)」と、なります。

上の例では勤続年数が20年以上なので、「800万円+70万円×(38年-20年)=2,060万円」となりますね。

(ちなみに、『確定拠出年金の加入期間』も、「退職所得控除」の計算期間となりますので、働いてない方や、自営業の方でも「退職所得控除」は使えます。)

この受取方法の注意点は、会社員の方は勤め先からの「退職所得(退職金)」もありますので、「一時金」を選んだ場合、「退職所得控除」からはみだして受取る可能性があります(例えば退職金+確定拠出年金=2060万円を超える場合)。

その場合、通常の税金が課せられてしまいますので、ちゃんと計算してから選択するようにして下さいね。

「分割して貰う(年金型)」の場合

年金型」で貰う場合、「公的年金等控除」と言われる「所得控除」が受けられます。

これは「受取る年金の総額が、65歳未満は年間70万円以下、65歳以上は年間120万円以下だと、それぞれ全額控除」になるというものです。

受取る年金の総額によって、全額控除にならない場合もありますので、そちらについてはご注意下さい。

ちなみに、年金型で受取る場合、「給付事務手数料」が受取る都度「432円(税込み)」かかりますので、そちらも覚えておいて下さい。

「一時金と年金型のミックス」

これまで「一時金」と「年金型」のメリットについて説明してきましたが、私が一番おすすめしているのがこの「ミックスで受取る方法」になります。

鋭い方はお気づきかもしれませんが、「退職所得控除」にも「公的年金等控除」にも、「全額控除」を受けるには、限度が設けられております。

確定拠出年金+企業の退職金」が「退職所得控除」分を超えれば税金が課せられますし、「年金型」で全て受け取ってしまっても、年間の受取額が多くなり、税金が課せられます。

この問題を解決するのが、この「ミックス」での方法になるんですね。

実際に具体例で比較してみましょう。

例えば「一時金」だけの場合

退職金2,000万円」と『確定拠出年金2,000万円』を「一時金」として受取る場合、上の例を当てはめると、「4,000万円-2,060万円(退職所得控除)=1,940万円」となり「1,940万円」に対して課税されてしまいます。

では、もう一方の「年金型」だけの場合。(「年金型」の受取方法は、「10年で均等」とします。)

退職金2,000万円」と『確定拠出年金2,000万円』を「10年で均等」に貰うので、毎年「400万円」貰う事になります。

年金(確定拠出年金や企業年金、老齢年金)は「雑所得」になるのですが、上で説明した「65歳以下であれば年間70万円以下なら全額所得」を超えてしまうため、毎年最低所得が330万円以上になり、課税されてしまいます(基礎控除等他の所得控除は受けられます)。

ミックス」を活用する場合

先ず、上の例で出した「退職所得控除」の上限「2,060万円」までを「一時金」で受取ります。

次に、残りの「1,940万円(4,000万円-2,060万円(退職所得控除))」を「年金型」の「10年で均等」として貰う事とします。

すると、実際「課税所得」とされるのは、1,940万円を10年で割り、公的年金控除(65歳以下であれば年間70万円以下なら全額控除)を差し引いた(194万円-70万円)、「124万円」だけになり、上の例で出した「一時金受取」や「年金型受取」の場合より大きく「課税所得」が減らせるようになります。

『拠出時』のメリットでも説明した通り、「課税所得」を減らせるという事は、税金も安くなりますので、この「ミックス」の方法が一番良い方法と言えるかと思います(人によっては一番良い方法が変わる場合もありますので、しっかり調べたうえ決めて下さい)。

いかがでしょうか?以上が『確定拠出年金』において、加入者が受けられるメリットになります。

大変お得になっており、諸費用を考えてもプラスになる場合がほとんどとなっているため、「老後のための貯金を少しずつでもしよう」と思っていらっしゃる方であれば、貯金も節税も出来る『確定拠出年金』に加入しない手はありません。

手続きには少し時間がかかりますので、まずは資料請求からしてみて下さいね!

では最後に、これまでメリットばかりを説明しておりましたが、確定拠出年金のデメリットについても説明していきたいと思います。

  1. 『拠出時』のメリット
  2. 『運用中』のメリット
  3. 『給付時』のメリット
  4. 『確定拠出年金』のデメリット